どうもタツオです。
Youtubeを始めた当初は字幕のみで動画を投稿していましたが、ここ最近はナレーションを入れることが多くなってきました。
そこ必要になるのがマイクですが、今までZoomH2nというバイクのマフラー音を録音するために購入したフィールド用マイクを流用してナレーションを入れていました。
ZoomH2Nは音質については問題ないのですが、環境音を拾いやすいことに加え、バイク動画を撮影する度に設定の変更が必要になるため「いちいちめんどくさいぁ」と感じていたところ。
また、コロナ禍でテレワーク中心になってから、ほぼ毎日オンラインミーティングがあるため、打ち合わせやプレゼンなどで利用するマイクが欲しいなぁと考えていました。
声が聞き取りにくいと、聞き返されたりするのでスムーズな打ち合わせの妨げになるんですよねぇ。。。
そんな時にマイクメーカーであるfifineさんより、最近発売されたコンデンサマイクのK683Aをレビューをしませんか?とお声がけ頂き、これは渡に船ということで快く商品レビューさせていただくことにしました。
本記事の概要
- 商品名:fifine USBコンデンサマイク
- 価格:6,899円 (2021年7月23日現在 Amazon価格)
- 良い点
・質感が良い(マットブラックで高級感のある金属製ボディ)
・音質が良い(実際の収録音は後述)
・付属品が充実してて他に買う必要がない
・そんでもって上記内容で7,000円弱とコスパがよい
- イマイチな点
・ぶっちゃけない(耐久性は今後チェック)
- オススメ度
★★★★☆
(耐久性未評価のため★1個減)
オンラインミーティングやYoutubeの入門用マイクとして、とてもオススメ!
FIFINEとは
提供してもらっておいてなんですが、失礼ながらFIFINEという会社について、私自身が聞いたことがなかったので調べてみると英語の公式サイトに辿り着きました。
その中の「About us」をみると、2009年に設立され本社は中国にあり、米国、英国、カナダ、日本、ロシアに倉庫を構えているオーディオ会社とのこと。10年以上も続いている会社だとは知りませんでした。
サイトもカテゴリー別によくまとまっており、ローエンドからハイエンドまで幅広い商品を扱っている様です。
また、Amazonのレビューをみると高評価が多く、とにかくコスパが良いとのコメントが多いのが印象的でした。
開封の儀
早速開封していきます。外箱は白を基調としたデザイン。
開封すると、スポンジに敷き詰められているマイク本体が見えます。
スポンジはギッシリ敷き詰められており、精密機器を郵送する上では必須ですね。
内容物は以下の通り。
・マイク本体
・スタンド
・USB=C、A両対応ケーブル
・取扱説明書/サポート窓口の案内書
まず、本体を取り出して驚いたのがずっしりとした重みと高級感です。
外装は金属でできており、マットブラックで塗装されています。
プラスチック的な安っぽさは全くなく、この値段でこの質感は素晴らしい。
私はデスク周りを濃いグレー/黒系でまとめているので相性も良さそうです。
K683Aの特徴
単一指向性のコンデンサマイク
このK683Aは単一指向性のマイクになります。それ以外のモードは存在しません。
単指向性マイクはある一定方向からの音を集中的に拾うという特徴があります。
マイクによっては、単一指向性やサラウンドなどモードを切り替えることが可能なマイクもありますが、その分高価になりがちです。
その点、このK683Aは用途を絞ることでコスパの良い価格に仕上がっているものと考えられます。
また、種類はコンデンサマイクです。
簡単にいうと、屋外コンサート等でよく使われるダイナミックマイクと比較してコンデンサマイクは感度が高く、高音質で録ることがきる一方で、振動や湿気に弱いという特徴があります。
これらの特徴を踏まえ、このマイクは基本的には屋内で高音質で録る必要があるシーン。例えば、ナレーションや歌・オンラインミーティング・ゲーム配信といった用途に向いているといえます。
ゲインコントロールダイヤル
マイク正面の中央部分に音量を調節するためのゲインコントロールボタンが付いています。
私の場合、Youtubeのナレーションを吹き込む時に、音が割れないギリギリの音量を狙って調節するのですが、このゲインコントロールダイヤルがあることによって直感的に調節することができました。
ソフトウェアにて音量調節することもできますが、こちらの方が素早く調整できますのでオンラインミーティング時にも重宝しています。
ミュートボタン
オンラインミーティングで必須とも言えるミュートボタンがついているのも良い点です。
私がよく会社で使っているオンラインミーティングソフトのWebEXやZoomの場合、ソフトウェア上でミュートすることはできますが、いちいちマウスの操作が必要になるのがめんどくさいと感じていました。
このミュートボタンがあることでON、OFFを簡単に切り替えることができます。
また、LEDのインジケータランプがついており、「赤」はミュート状態、「緑」は解除状態と視覚的にも分か易い配慮がされているのも良い点です。
3.5mm モニタリングイヤホン端子
マイク背面には3.5mmのモニタリング用の端子があります。
この端子に自分が持っているヘッドホンを接続することによって自分の喋っている音声がどのように録音されているのかが分かります。
これの何がいいのかというと私の場合、Youtubeのナレーションを吹き込むときに自分の声がちゃんと録音されているかどうかがイマイチわからない時があります。
そのため、いちいち録音された音声を再生し、それをヘッドホンで聞くといった作業をしているのですが、この端子経由で録音された音声をモニタリングして確認しながら聞くことができるので、その分無駄な作業が減り、作業効率化につながります。
付属アクセサリが充実
K683Aはマイクを利用するにあたって必須ともいえるスタンド・ケーブル・ポップガードなどのアクセサリが最初から付属しています。
マイク単体で購入するとこういったアクセサリは基本的についていないのですが、実は必要不可欠だったりします。
なので、購入してから気づいて「これ買う必要があった!」という初心者にありがちなミスを避けることができます。
これさえ買っとけば大丈夫という安心感は初心者にはありがたいですね。
スタンド(金属製)
マイクを立てるためのスタンドです。
形はどこにでもあるような三脚タイプのスタンドですが、驚いたことにしっかりとした金属製でできています。
正直、値段からするとプラスチック製では?と思っていたのですが、手に取ってみると金属製でマイクを載せても剛性が高いため、グラついたりといった様なことはなく、安定性もあります。
これは嬉しい誤算でした。
ポップガードフィルター
これも付属していて嬉しいアイテムのポップガードフィルターです。
初めてマイクを購入される方にとっては馴染みがなく、なぜ必要なの?と思われるかもしれませんが、絶対にあったほうがいいです。
人はパピプペポやハヒフヘホといった音を発する際に、口からは勢いよく息が吐かれます。
録音時にこの音がマイクに入ることによって、パフッといったノイズが入ることになります。
それを防ぐ役割を果たすのがポップガードフィルターです。
私もZoomH2nにてナレーションを吹き込んでる際にこのポップガードフィルターがないことで何度も取り直す羽目になったので、つい先日ポップガードフィルターを購入したばかりでした。。。
2,000円弱とそれほど高価ではありませんでしたが、出費には変わりありません。
それが、7,000円弱であるK683Aには最初から付属しているのでコスパの良さは素晴らしいです。マジで。
USBーA・C両対応のケーブル
このマイクに付属しているケーブルはUSB-A・C両方に対応しています。これが地味に嬉しい。
私はM1MacbookAirをメイン機として利用しています。
デスク上で使う時はドッキングステーションに接続するためUSB-Aを使いますが、Macbookを別の部屋に持ち運ぶ場合もあります。
その場合、MacbookAirの端子はUSB-Cしかないため、マイクを使うためには普通ならUSB-C用のケーブルや変換アダプタを別途購入する必要がありますが、最初からUSB=C端子がついているため、新たな出費は入りません。ありがてぇ。
こういったユーザの痒いところに手が届く仕様になっているのも高評価ポイントです。
音声比較(FIFINE K683A・ZoomH2n・MacbookAir(内蔵))
それでは実際の収録音の比較を実施していきたいと思います。
今回は以下の3つのマイクで比較を行いました。(ヘッドホン推奨)
- K683A
- ZoomH2n(XYモード)
- M1MacbookAir(内蔵マイク)
収録環境としては同時間(昼)・同場所(自宅内のデスク)で収録し、音量が同様になる様にFinalcutproにてボリュームのみ調整しました。もちろんイコライザなどは使っていません。
いかがだったでしょうか?
ヘッドホンで聴くとよく分かりますが、単一指向性マイクであるfifine683Aの場合は周囲の音はあまり拾わず、声のみ上手に拾っていますが、ZoomH2nの場合は周囲の環境音(主に蝉の鳴き声)まで入ってしまっています。
ZoomH2nは周囲の音を広く立体的に拾うMSモードとマイク正面に向かって90度方向に拾うXYモードがあり、ナレーション等の音声収録に向いているのはXYモードです。
XYモードの場合は周囲の環境音をなるべく拾わないようにはなっていますが、結果的にかなり蝉の鳴き声が入ってしまっています。
したがって、周囲の環境音がある場合においては単一指向性のマイクであるfifineK683Aが有用と言えます。
ただし、周囲の環境音が少ない夜の場合ではZoomH2nの音質もかなり良いので、その場合は甲乙つけがたい結果になっていたと思います。
また、言わずもがなですが、MacbookAirの場合は両マイクに対して音質という点で圧倒的に負けています。
K683Aの良い点
FIFINE683Aの良い点をまとめると以下になります。
- マットブラックで高級感のある外装
- ゲインコントロールボタンやモニタリング用3.5mm端子など機能が充実
- ナレーション収録に十分対応できる高音質なコンデンサマイク
- 音声収録に必要なスタンド・ポップガード・USB-A/Cケーブルなどの付属品が充実
- 上記の内容を7,000円弱という誰にでも手の届く範囲に抑えた高コストパフォーマンス
K683Aのイマイチな点
イマイチな点はここ1週間使っている中では感じられませんでした。(決して忖度しているわけではありません!笑)
価格を考えると作りは良いですし、音質にも十分満足できます。
これが5万円と言われれば躊躇しますが、7,000円弱で購入でき、かつ付属品が充実していることを踏まえるとコスパが良いと言わざるを得ません。
長期利用時の耐久性については要チェックポイントなので、今後、使いながら何か問題が発生したら追記レビューをしたいと思います。
まとめ
今回はFIFINEの販売するコンデンサマイクK683Aをレビューいたしました。
オンラインミーティングやYoutubeなどの音声収録に十分使える音質を実現しつつ、7,000円弱で購入できる高コストパフォーマンスなコンデンサマイクです。
もちろんこれ以上に高音質なマイクは世の中にゴマンと存在するかもしれませんが、これほどのコスパに優れたマイクはなかなかないと思います。
これからYoutubeを始めようと考えていたり、オンラインミーティングの質を上げようと考えており、初めてマイクを購入する入門用マイクとしてとてもオススメできる商品といえます!
私もこれをメインマイクとしてしばらく使っていきたいと思います。
この記事が皆様のマイク選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。